肌質に合わない洗顔料と敏感肌

肌質に合わない洗顔料の危険な側面とは

洗顔料には様々なタイプのものが販売されていますが、今使ってる洗顔料は肌質に合ってますか?敏感肌になってしまっている方の場合は過剰な洗浄力を避けるためにも固形石鹸を選んでる傾向があるようですが、その固形の石鹸にさえ肌質との相性が問われるんです。

 

石鹸も洗顔料も共に皮脂汚れを落とすための洗浄剤ですが、使われている洗浄成分によって洗い落とす皮脂のタイプが違うんですね。これを選択洗浄性といい、洗浄剤を選ぶ時の基準になっているものです。

 

洗顔に関係する皮脂には、肌の表面に皮脂膜の役割を果たすスクワラン。肌の細胞同士の密着性を強めるための細胞間脂質(セラミドやNMF)です。セラミドやNMFは、肌の水分を保つことで乾燥を防いだり、外部の刺激から守るためのバリア機能として働く成分です。

 

敏感肌の方が選ぶべき洗浄剤としては、酸化した皮脂汚れは洗い流し、潤いやバリア機能の維持に必要なセラミドやNMFなどはしっかりと守ることができる固形石鹸。
※洗顔料やボディソープの多くは細胞間脂質をも洗い流すので、敏感肌向けではありません。

 

なぜ、肌質に合わない石鹸は乾燥を助長しバリア機能をも壊す

 

合成界面活性剤が含まれている洗浄剤だから悪いというわけではありません。ただ、皮脂を落としすぎる洗浄剤を使うと潤いを保つ作用とバリア機能を維持するために必要な細胞間の脂質をも洗い流してしまうことが最大の原因です。

 

肌表面に皮脂膜として分泌される皮脂は、洗い流しても2〜3時間ほどで再び分泌されるのに対し、細胞間の脂質は回復するまでに数週間はかかってしまいます。そんな洗顔を毎日繰り返せばどうなるか・・・、もうお分かりですね。細胞間脂質の回復が追い付かないのに、どんどんと大事な皮脂まで失ってしまう・・・。

 

敏感肌に悩む方は多くが一度は肌の乾燥を経験していると思いますが、その経験こそが、既に敏感肌への道を進んでいることになるんですね。

 

じゃぁ、細胞間の脂質を保つための石鹸ってあるの?と思いますよね。それがこれから話す選択洗浄性という概念です。

 

石鹸に含まれる脂肪酸によって落とせる皮脂の種類が違う

 

脂肪酸というのは、石鹸に配合される原料です。どんな脂肪酸を配合しているかによって落とせる皮脂の種類が変わるんです。牛脂やパーム油を使ったものや、オリーブオイルなどオレイン酸を含む石鹸などに分かれている場合が多いですね。

 

保湿化粧品のメーカーから聞き出したお話によると、

 

  • 牛脂やパーム油・・・表面的な皮脂を洗う作用に優れているが、細胞間脂質は落としにくい
  • オレイン酸系の石鹸・・・表面的な皮脂を洗う作用は弱めだが、細胞間脂質を落とす作用はある

 

この定義によると、牛脂やパーム油系の石鹸を選んだほうが良さそうな印象がありますが、オレイン酸系の石鹸では皮脂全般を保ちやすいので結果的に細胞間脂質は保たれるという考えをもつ専門のメーカーもあります。

 

この点は、保湿化粧品を製造しているメーカーによって、肌を乾燥させないための配合比率など、独自のレシピがあるようで、一概にどちらが良いとは言えないようです。結果的にはどちらの石鹸でも、各メーカーごとに肌の潤いを保ち、乾燥を防ぎ、敏感肌の方も使えるような配合レシピになっているようです。

 

一つの選択基準としては、乾燥肌や敏感肌に関して数々のデータをもっている保湿化粧品会社の石鹸を選ぶのが得策です。小林製薬ディセンシア、キュレル等々・・・

 

これらのメーカーは、細胞間の脂質を落とさないための工夫がしっかりとできているようで、当サイト管理人の私も、様々なメーカーの石鹸を試してみたところ、若干の違いはあるものの潤いはしっかりと保てていることを確認しています。

 

以上で選ぶべき石鹸の種類についてのお話は終わりです。
次回は、多くの方が無意識にやってしまっている、肌の摩擦に関してお話します。あなたも知ってはいても、知らずのうちに肌を擦っているかもしれませんよ。

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